トランスジェンダー子作り

トランスジェンダー(FTM)の方がパートナーの女性と一緒に、子供を授かるケースが増えています。
※FTM(female to maleの略で女性から男性に性別移行した人)

日本のLGBT不妊治療の現状

日本には、トランスジェンダー(又は同性カップル)の不妊治療を受け入れている病院がほとんどありません。
倫理的な課題と、日本での法整備が進まず、基本的にはどの病院でも断られてしまう現状があります。

トランスジェンダーの子作り方法は「シリンジ法(病院を通さないAID)」で行う方が大半です。
※今後、受け入れてくださる病院が増えることを願いますが、現状ではまだ先になる見通しです。

FTMが子供を授かる方法

FTMが子供を授かる方法は大きく3つあります。(レズビアンカップルも同様)
※FTMご自身が妊娠出産するケースを除く

①人工授精(AID)

第三者の精子提供を受け、パートナーの女性が妊娠出産をする方法です。
病院で行うパターンと、個人で行うパターン(シリンジ法と言われています)の2パターンがあります。

ただ、今の日本の病院ではトランスジェンダー、レズビアンの方の受け入れ不可とwebサイトに明記している病院もあり、病院でのAIDが受けられない状況です。

ほとんどの方が精子ドナーから精子をもらい、シリンジ法の個人AIDで子作りをしている現状です。

※病院を通さない場合でも、ドナー様の精子検査と、妊娠される方のブライダルチェックは必ず行うことを推奨します。
(別で病院に行き、精子の状態、性病の有無などを調べてもらい精子提供前に、精子の検査結果を確認すること)

②体外受精(顕微授精)

トランスジェンダーの方、レズビアンの方は、日本の病院では受け入れ不可となります。
※公には出ていませんが、個別に対応してくださる病院がある可能性あり。

体外受精をご希望の場合は、タイの不妊治療クリニックをご案内させて頂きます。

卵子を一度体外に出して、顕微鏡で受精させ、一度体外で育ててから凍結保存をします。
その後、移植するパートナーの方の着床率を上げる準備をしてから、凍結胚を解凍し、子宮内に移植します。

自己卵子を保存する

FTMの方の性別変更の要件に、性別適合手術(子宮卵巣の全摘出)を受けなければいけません。
摘出前に、ご自身の卵子を凍結保存することが可能です。
保存した卵子を将来のパートナー(女性)に移植することが可能です。

※日本での凍結保存は不可となります。日本で凍結保存ができても、パートナーへの移植が不可のため。(自己卵子をご自身の身体に移植することは可能)

卵子保存、その後パートナーへの移植をご希望の場合は、タイ不妊治療クリニックでの保存となります。